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まるで絵画!!繊細な柄作り/有限会社嘉村工場

まずはヘッダーの画像をご覧ください。

絵画のように見えるこの画像。

実はこれニットで出来ています。
もちろんニットの上からプリントしているわけではありません。
様々な色の糸が編まれてこの柄が作られています。

今回はこのようなニットの繊細な柄作りを得意とする有限会社嘉村工場さん(以下、嘉村工場)に伺いました。昭和37年に創業し、昭和43年に法人化、現在の有限会社嘉村工場が誕生しました。現在はブランドからの委託を受け整理加工(風合いだし)以外の全ての工程を自社で行っています。

代表取締役社長の嘉村吉夫さん
常務取締役の嘉村充近子さん

柄を作るとは、委託されるブランドのデザイナーから送られてくる紙ベースのデザインをニットの編み目、一目一目どこにどの色を入れたらデザインを忠実に再現できるか考えてソフトに組み込んでいくことです。
「ソフトの中で柄を作っていくのは、いくらでも手を抜こうと思えば抜けるんだよね。送られてきたデザインと大体同じように柄を作ればそれで済むんだけど、そこは妥協せずにいかにデザイナーさんのイメージに近づけるかということを第一に考えて一目一目微調整することが大事なんだよね。本当に根性とセンスだよ。」と嘉村さんは言います。

下の写真は葛飾北斎の絵をニットにした自社製品。(現在は販売終了)
嘉村工場の柄作りの技術が詰まった製品です。
水しぶきまで鮮明に表現されていて迫力満点です!
海外の方へのプレゼントとして人気のようです。

富嶽三十六景より神奈川沖浪裏
富嶽三十六景より尾州不二見原

ディズニーグッズ製造の認定工場に!

今秋、嘉村工場が今まで作ってきた製品がディズニーから評価され、ディズニーグッズを製造する認定工場に登録されました。ディズニーグッズのデザインの作成はアメリカで行われているため、グッズ製造に関する修正などのやり取りはオンラインで行われているそうです。今後、五泉市で作られたニット素材のグッズが東京ディズニーランドやシーで並ぶことを考えると誇らしく思えてきますね!

嘉村工場のニットはこんなところにも!

五泉市民の方なら下の写真のクッションの柄に見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この編地は五泉市にあるラポルテ五泉の多目的ホールでシートの背もたれに使われている素材です。訪れる機会があれば、ぜひ実際に見てみてください。

まとめ

嘉村工場では手間暇かけて良いもの、長持ちするものを探求して柄づくりをはじめとした丁寧なニット製造を行っています。「人の手もお金もかけてやっているから儲からないんだよね」なんてことも語ってくださいました。

それでも嘉村工場のお二人はニットについてのお話しするときはとても楽しそうでした。印象的だったのはこの取材を通して一番仰られていた「この仕事が好き」や「楽しい」という言葉でした。この仕事への誇りや愛情が伝わってきました。


【有限会社嘉村工場】
〒959-1837
五泉市寺沢1丁目6番12号
定休日:五泉ニット工業協同組合カレンダーに準ずる
営業時間:8:40~17:30
電話番番号:0250-43-2090
FAX番号:0250-43-2091

社屋





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