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来年の夏がとことん楽しみになる情報/有限会社桜井メリヤス工場

今回取材したのは五泉市村松でニットの製造を行う有限会社桜井メリヤス工場(以下、桜井メリヤス)。専務の桜井洋一さんにお話を伺いました。

桜井メリヤスはもともと昭和20年代前半から30年代まで担ぎ屋という今で言う卸売業を営んでおり、最初は着物の羽織である角巻を販売していました。その後、ニットの製造をスタートさせ、昭和38年11月1日に法人化。有限会社桜井メリヤス工場が誕生しました。

現在はOEM(他社ブランドから委託を受けての製造)を中心に事業を展開しており、若者向けのブランドを中心にニットを製造しています。

桜井メリヤスの強みは細かい装飾や加工を得意としていることです。縫製に高い技術が必要なパッチワークのようなニットなど繊細な手作業によって下の写真のような加工を実現しています。

様々な素材が不規則に組み合わさったパッチワークのようなワンピース。
真ん中をつまむような加工。本来襟の部分を縫い付けるリンキングマシンで行う。

来年の夏が楽しみになる情報!

なんと桜井メリヤスは来年の8月(予定)に今まで五泉市に無かった体験型ファクトリーショップをオープン予定です。場所は旧社屋があった村松郵便局の向かい。

体験型ということでニットの生地や糸を用いたワークショップを楽しめるお店になるそうです(下の写真参照)。そのほかにも服にプリントできる機械や今話題の3Dプリンターまで構想に入っているということなので、子供から大人まで広い世代で楽しめそうですね!

ワークショップではこんなものが作れるかも!

そして、もちろん自社商品の販売も行います。現在オープンに向けて自社ブランド商品を開発&製造中です。

メンズブランドは約10年間運営してきた自社ブランド『CHEREEID by5fountain』があります。素材にこだわり、世代を選ばない不変的で良いものを目指したブランドです。今回お店のオープンに合わせて、素材のリニューアルを行います。

また、オープンに合わせてレディースブランドを新しく立ち上げます。生成系AI を使った着画や紹介文の作成にもチャレンジすることでコストを抑え、出来るだけリーズナブルで手に取りやすい商品を目指すということです。

桜井専務は「観光的な部分でニットという伝統産業のニーズを掘り起こしたいという思いから作るショップ。買い物はもちろんだけど作品を作ってもらって持ち帰ってもらうことでどれだけ価値を作れるかトライしたい。様々な挑戦をしていきたい。」と仰っていました。ニットの新たな可能性を見出す挑戦的なショップ。村松にどんな施設が誕生するのか来年8月が楽しみですね!桜井メリヤスのチャレンジに要注目です。


【有限会社桜井メリヤス工場】
〒959-1761
新潟県五泉市本田屋893
TEL:0250-58-7108
FAX:0250-58-7109
営業時間:8:20~17:20
定休日:五泉ニット工業協同組合カレンダーに順ずる
事業内容:ニット製造、販売

(文・写真=五泉市地域おこし協力隊 本間寛大)

フォトギャラリー

新津村松線を走っていると見えてくるこの看板が目印
リンキングの作業(襟をつける作業)
襟周りをきれいにする作業
二年に一度の編立機の清掃に立ち会うことができました。針を一本一本手作業で取り出しています。


残糸を使ったSDGsにも積極的に取り組んでいます。
現在も桜井メリヤスの事務所では小物を中心に販売を行っています。


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