仕事を辞めずに憧れの田舎暮らしをスタート!都市部に近いからできた移住のカタチ【移住者インタビュー】
こんにちは。移住コンシェルジュの中野です。
今回は、五泉市に移住をされた方にお話を伺いました。
お話を聞かせていただいたのは、河内さんご夫婦。新潟県胎内市出身の琢馬さん(32)と石川県鳳珠郡穴水町出身の梨奈さん(30)は、新潟市内の大学で知り合ってご結婚。新潟市内でアパート暮らしをしていましたが、息子さんが生後半年だった2020年10月に五泉市に移住されました。現在は息子さん(4)と娘さん(1)の四人家族です。
ー 五泉市に移住をした経緯を教えてください。
琢馬さん:新潟市内で事務の仕事をしていましたが、農業や田舎暮らしに興味を持ち始め、移住先を探し始めたのがきっかけです。当初は、県外への移住を考えていました。ですが、将来のことを考えたときに、知っている人がいない環境での出産や子育ては不安だという妻の意見もあり、移住先について悩んでいました。
転機となったのは、新潟市で自然栽培をする農家さんが募集していた農業ボランティアです。五泉市から参加していたご夫婦に「五泉に来なよ」と声をかけていただきました。
そこから五泉に興味を持ち、現在の大家さんと知り合って、農地付きの家を紹介してもらえることに。ここなら、今までの職場へも通勤できる距離だし良いかもしれないと思いました。
ー 五泉市の印象はいかがでしたか?
琢馬さん:名前は知っていましたが行ったことはなく、どんなところか知りませんでした。実際に訪れてみて知ったのは、山が近くて水がきれいだということ。地元(胎内市)も山が近いところなので、落ち着く感じがしました。
梨奈さん:水道水が美味しくて、以前暮らしていたところとは全く違いました。あと、五泉には美味しい飲食店がたくさんあってうれしいです。
ー 五泉市での生活はどうですか?
琢馬さん:ほどよい田舎で暮らしやすいです。私たちは、自動販売機もポストもない地区に住んでいますが、車さえあれば不便はありません。買い物は市内で何でも買うことができます。雪の多い地域ですが、我が家は井戸水を引っ張って雪を溶かすことができるし、道路は除雪車が来るので車の運転も問題ありません。
梨奈さん:6月になると家のすぐ近くでホタルを見ることができるんです。息子が喜ぶので今年は何度も見に行きました。畑では養鶏と露地野菜の栽培をしています。
ー 地域の人たちとはすぐに馴染めましたか?
琢馬さん:移住してすぐに町内会長さんをはじめ、近隣のお宅へ挨拶に伺いました。コロナ禍だったので町内会の集会がなくなり、町内総出で実施する草刈り作業日に、町内会長さんが皆さんに紹介をしてくれました。草刈りや神社の掃除など町内の集まりが年に数回あり参加しています。子どもがいると話しかけてもらうことも多いし、養鶏が珍しくて声をかけてくれる人もいます。卵のお裾分けは喜ばれることが多く、良いコミュニケーションツールになっている気がします。
梨奈さん:ある日、発熱した息子を背負って鶏にエサをあげていたところ、それを見たご近所さんがカゴいっぱいのイチゴを持ってきてくださったことがありました。みなさんとても元気だし、良い人が多いです。
ー 五泉市の子育て環境はどうですか?
梨奈さん:子どもたちは家の中でも外でも、好きなように走り回って遊んでいます。アパートに住んでいた頃と違い、音を気にしなくて良いのもありがたいです。また、ラポルテ五泉は室内遊具があり天気の悪い日でも遊べるので助かっています。村松公園や南公園など大きな遊具がある公園もあるし、夏はよく川へも遊びに行っています。遊ぶ場所がたくさんあって、駐車場も広いのでうれしいです。
ー 現在お仕事はどうされていますか?
琢馬さん:現在も移住前と同じ仕事を続けています。通勤時間は車で一時間ほどですが苦ではありません。
梨奈さん:以前は新潟市内の会社に通勤していましたが、第二子を出産するタイミングで在宅で仕事ができる現在の会社に転職。コピーライターとして働いています。打ち合わせがある時など、週に数回、新潟市に行っています。
ー 養鶏について教えてください。
琢馬さん:初めは、知り合いの農家さんから鶏を10羽ほど譲っていただいてスタートしました。私たちは2人同時に育児休業を取得したのですが、鶏舎はその期間に単管パイプや廃材を使って全て手作りしたんです。鶏舎を建てるのは思っていたよりも大変で苦労しました。
ー 養鶏で大変なことは何ですか?
琢馬さん:平飼いは、ケージで飼うよりも鶏へのストレスが少なくて良いのですが、鶏同士が突いて怪我をするなど、管理が難しい面も多いです。冬は鳥インフルエンザにかからないように細心の注意が必要ですし、鶏舎の雪かきもつらい。イタチなどに襲われてしまうこともあります。また、鶏の世話は毎日のことなので、たとえ高熱が出ても休むことはできません。
梨奈さん:鶏をしめて捌いたりもしますが、慣れていないのでとても時間がかかります。食べられる状態にするまでにはすごく手間がかかることを身をもって知ってから、スーパーで売られている鶏肉を見ると安さにびっくり。卵についても同じで、卵が生まれるまでにかかる労力とコスト、鳥インフルエンザなどのリスクを考えるとこれが適正価格なのかな?と疑問に感じます。安さばかりを求めるのではなく、飼育環境やエサなどにも目を向けて、食べるものを選択していきたいなと思います。
ー 今後の展望や目標を教えてください。
琢馬さん:子どもをのびのび育てるにはちょうど良い土地だと思っているので、子どもたちが大きくなるまではきっと五泉で過ごすと思います。
ー 五泉市へ移住を考えている人へひとことお願いします。
琢馬さん:自分たちにとって移住は、大きな決断というわけではありませんでした。意外と手放したものが少なかったこともあります。もし、移住が気になっているなら、一回引っ越してみれば良いと思います。いやになれば、また戻れば良い。そんな気持ちで良いのではないでしょうか。
河内さんご夫婦、インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました!田舎暮らしに憧れて移住を希望した琢馬さんに、若いうちはやりたいことをやったほうが良いと、背中を押した梨奈さん。試行錯誤しながらも現在の生活を楽しんでいるようにみえました。
都市部へ通勤圏内でありながら、自然豊かな住環境があるというのは、五泉市の魅力ですね!地方だからこそ実現できるライフスタイルがあると思います。五泉市への移住をお考えの方、興味がある方は、まずはお気軽に五泉市移住コンシェルジュへご相談ください。