結婚をきっかけに移住し起業。自然体で地域を受入れ溶け込む珈琲店オーナーさんのお話し【移住者インタビュー】
こんにちは。移住コンシェルジュの中野です。五泉市に移住をされた方にお話を伺っています。
今回、お話を聞かせていただいたのは、LOOP&LOOPの中にあるコーヒー店「ensui」のオーナー細貝さん(32)。細貝さんはJターンというかたちで2020年1月に五泉市出身の奥さんとお子さんともに五泉市に移住をされました。
ー 五泉市に移住をした経緯を教えてください。
自分は小千谷市出身なのですが、大学進学を機に上京、卒業後も都内の会社に勤めていました。大学生の時にコーヒーのおもしろさを知ってから、各地の喫茶店を回っていたのですが、次第に焙煎に興味を持つようになって、仕事を辞めたのをきっかけに新潟に戻り、コーヒー店で修業を積みました。結婚をして子どもが誕生するタイミングで独立を決め、子育てをするならどちらかの両親が近くにいたほうが良いということで妻の実家がある五泉市に移住を決めました。
ー 五泉市の印象はいかがでしたか?
結婚の挨拶の際に初めて五泉市を訪れました。直前に住んでいた燕市は平地が広がっていて開けた場所でしたが、五泉市は山が近くて囲まれているなという印象でした。また、福島県に近いためか、小千谷市や燕市とはまた空気感が違うように感じました。
ー 五泉市での生活はどうですか?
住んでみると暮らしやすいです。あくせくしていないというか、ほどよく落ち着いていて過ごしやすいです。また五泉市街はコンパクトにまとまっているので、車がなくても自転車で回ることができます。少し足を延ばして村松のほうへ行けば自然が多く残っているし、一口に五泉と言っても楽しめるポイントがいろいろあるのが良いと思います。
ー 地元の人たちとはすぐに馴染めましたか?
事業の面で言えば、燕市にいた時から顔見知りだったお店が五泉にあったので、コロナ禍でイベントに出店できない時に商品を置いてもらえたのはとても助かりました。友人としての面で言えば、実店舗を構えてからの出会いのほうが多かったです。
ー 五泉市の子育て環境はどうですか?
粟島公園や南公園など、近くにきれいで程よい公園があるのでよく行っています。ラポルテの室内あそび場は、夏季は18時まで、冬季でも17時まで利用できるので、保育園の帰りに遊びに行くこともあります。平日は空いているのでおすすめです。隣の新潟市にも近いので、仕事が終わった夕方からでも遊びに行けるのが良いです。
ー お店について教えてください。
2020年1月に店舗を持たずにスタートしました。コロナ禍で出店するようなイベントが全くない状況だったので、焙煎した商品のネット販売とお店への卸しがメインでした。実店舗を持ったのは2022年6月のことです。LOOP&LOOPの中の店舗に空きが出たと聞いて申し込みました。申し込んでからオープンするまでは3週間ほどだったと思います。あっと言う間で大変さを感じる余裕もありませんでした。イスや什器を揃えたりはしましたが、前に入っていた店舗もコーヒー店だったし、設備も整っていたので、気張らずに始められたのは良かったです。
ー やりがいを感じる瞬間は?
自分のコーヒーを自分で美味しいと思えることは喜ばしいし安心します。もちろん、お客さんから美味しいと言っていただけるのも安心しますが、一番は自分が納得できるかということだと思います。自分だったらお店に来るか、コーヒー一杯を自分なら買うかということを常に考えています。
ー 大変なことはなんですか?
夏の焙煎と資金繰りですかね(笑)この店は良いお客さんが多いんです。店を続ける理由は、来てくれるお客さんがいるから。
ー 今後の展望や目標を教えてください。
コーヒーに固執しているわけではなくて、複合的に生きていければと思っています。コーヒー以外にも挑戦していきたいですし、"場”としてのカフェの必要性も考えていきたいです。
ー 五泉市の好きなところを教えてください。
個人店が多く、美味しい食堂やイタリアン、甘味など、いろんなジャンルで良いお店があるところが魅力だと思います。自分もその魅力あるお店の一つになりたいと思っています。
ー 五泉市へ移住を考えている人へひとことお願いします。
"移住”という言葉を聞くとハードルが高く感じますが、主体的に選ぶだけが移住ではないと思います。自分の場合は妻が五泉出身だったから来ただけのことなので、五泉での暮らしについて不満だったり、もっとこうだったら良かったとかは思っていません。何かきっかけや縁があって五泉に来るとなったら、後悔をするような場所ではないと思っています。すごく田舎というわけでもないし、あらゆる境遇の人にとって住みやすい町だと思います。
細貝さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!ensuiさんの珈琲豆やリキッド珈琲といった商品は、ラポルテ五泉やよりね家をはじめとする市内のお店でも目にする機会が多く、地域に根付いているなと感じます。細貝さん自身も「五泉市との温度が合っていた」とお話しされていたように、まるでずっと前からそこにいたように自然と地域に溶け込んでいるのが良いなと思いました。
ちなみにensuiさん、お洒落で雰囲気のあるお店なので、小さな子どもを連れて行って騒いでしまったらご迷惑かな?と心配していたのですが、細貝さんご自身にもお子さんがいらっしゃることもあってか、店内には子ども向けの絵本も置いてあって、親子で絵本を読みながらゆったりとした時間を過ごすこともできるんです。ママさんがLOOP&LOOPでお買い物している間に、パパさんとお子さんがensuiさんでほっと一息、なんていうのも個人的におすすめです!(お子さん用に牛乳やジュースといったメニューもあります。)
五泉市では「ごせん起業者応援事業補助金」を実施しています。あなたもensuiさんのようにこだわりの詰まったお店を開いてみませんか?
また、ご結婚を機に五泉市で新生活を始められるご夫婦には、「結婚新生活支援事業補助金」や、住宅取得費の一部が補助される「ウェルカムファミリー住まいる事業」も実施しています。
五泉市への移住をお考えの方、興味がある方は、まずはお気軽に五泉市移住コンシェルジュへご相談ください。