【2023年・冬のミニコンサート】ユーフォニアム&ピアノが贈る音楽のプレゼント
こんにちは、五泉市地域おこし協力隊の邱(きゅう)です。
皆さんは「ユーフォニアム」と聞くと、どんなイメージをお持ちですか?私は吹奏楽やオーケストラの中で演奏されるイメージを持っていましたが、このたび五泉市さくらんど会館で”ユーフォニアム&ピアノ”のミニコンサートが開催されるということで、聴きに行ってきました。
「ユーフォニアム」ってどんな楽器?
2024年に誕生180年になるユーフォニアムは1844年にオーストリアのウィーンで、金管楽器製造者フランツ・ボック(Franz Bock)が「金管楽器特有の荒々しい響きを廃した、柔らかく、美しく、優しい響き」を持つ新しい金管楽器として開発しました。
「ユーフォ」という愛称で吹奏楽の中で演奏されることが多いユーフォニアム、今回のように主役で演奏することは珍しく、ソロ奏者としての外山裕介さんの存在もとても貴重だそうです。
柔らかくて厚みのある音色に包まれて
この日はクラシックの曲から皆さんおなじみの日本の歌”赤とんぼ”、”故郷”、そしてクリスマスメドレーと、幅広いジャンルの演目でした。通常吹奏楽の中で聴くと、その良さに気づくことが難しいですが、ユーフォニアムだけを聴くとホールに響く優しくて厚みのある音に包まれているような感じがして、その音色に心惹かれました。またピアノと相まって、一対一の会話をするような演奏が私としては初めての体験でした。
中でも印象に残ったのは「大きな古時計」変奏曲です。ゆっくりした曲調で知られている「大きな古時計」ですが、途中からテンポが速くなったり、演奏される音が多くなったりして、「あれ、ユーフォニアムってこのように速く、変化も多い感じで演奏できるの?」と驚きました。外山さんの指さばきの速さに敬服するばかりです。
誕生180年のユーフォニアムを皆さんに知ってもらいたい
ミニコンサート終了後、外山さんと本間さんにお話しを伺いました。本間さんはユーフォニアムとピアノのみで演奏することが少なく、このような貴重な機会に感謝しているとのことでした。「押すところが3つぐらいしかないのに、そんなに多彩な音を出せるのはどうしてですか?」の私の疑問に対して、外山さんはユーフォニアムの構造を説明してくださいました。誕生180年を迎えるこの楽器をもっと多くの方に知ってもらいたいと語っていました。(下記リンクもご参照ください。)
五泉市のさくらんど会館について
五泉市の「さくらんど会館」(〒959-1705新潟県五泉市村松乙118-2)では世界三大ピアノの一つ、ベーゼンドルファーインペリアル290を所持しており、毎年数回コンサートや演奏体験を行っています。ピアノを中心とした音楽イベントの開催は、市民にとって一流の音楽を身近で鑑賞できる機会となっています。五泉市のホームページをはじめ、SNSと広報誌で情報を公開しています。ぜひご覧いただき、足を運んでいただければ嬉しいです。