マガジンのカバー画像

五泉の産業

20
五泉市内の産業について
運営しているクリエイター

#ニット

【自社ブランドがもたらしたもの】株式会社ウメダニット

今回ご紹介するのは五泉市今泉でニットの製造を行う株式会社ウメダニット(以下、ウメダニット)さんです。 アパレルブランドからの受託製造で繫栄してきたニットの一大産地五泉で、ウメダニットは12年前に自社ブランドを立ち上げ、五泉のニット業界をリードしてきました。 今回は、自社ブランドの発起人で、ウメダニットの3代目社長を務める梅田大樹さんにお話を伺いました。現在、5つの自社ブランドを運営しているウメダニットですが、今回はその中でも最初に立ち上がったWRAPINKNOT(ラッピンノ

日本初の技術を開拓!/株式会社フロンティア

地域おこし協力隊の本間です。 まずは見出しの写真をご覧ください。 これはニットの編地なのですが、折り目によって立体的になっているのが分かりますでしょうか。 今回ご紹介するのは、ニットに折り目を付けるプリーツ加工を中心に事業を行っている株式会社フロンティアさん(以下、フロンティア)。実は、このニットのプリーツ加工こそフロンティアが開拓した日本初の技術です。今回は、その技術について、代表取締役社長である井上昌紀さんに取材してきました。 【プリーツ加工とは?】 生地に折り目(

東京の企業が五泉市に進出した理由。/アーキ株式会社新潟営業所

五泉市地域おこし協力隊の本間です。 今回は五泉市南本町で段ボールや服を包むフィルムなど、包装資材の卸売りを中心に事業を行うアーキ株式会社新潟営業所(以下、アーキ)に伺いました。 東京都文京区に本社を構えるアーキは昭和37年5月に創業しました。昭和53年に新潟県新津市(現新潟市秋葉区)に新潟営業所を作り、平成元年には五泉市南本町に新築移転しました。今回の訪問では、なぜ営業所の新築移転先が五泉市だったのか、そして、トートバッグ等にデザインをプリントするStampa(スタンパ)と

アパレル業界への逆風の中で/株式会社三栄ニット

地域おこし協力隊の本間です。 今回は泉町でニットの製造を行う株式会社三栄ニット(以下、三栄ニット)の代表取締役の五十嵐敬さんにお話を伺いました。 三栄ニットは、昭和43年に創業し、当初は五泉市の伝統産業である絹織物の糸やニットの糸の卸売りを製造工場向けに行っていました。糸の卸売りを続ける中で、自社でもニットの製造を行うようになり、現在はニット製造のほぼすべての工程を自社で行っています。 美しいシルエットのニットを目指して三栄ニットのこだわりは美しいシルエットのニットを作

ニットの整理加工/有限会社カイヌマプレス

今回は五泉市でニットの整理加工工場を営む、有限会社カイヌマプレスさん(以下、カイヌマプレス)をご紹介します。カイヌマプレスでは、ニット製造会社が作ったニットのパーツや完成品の形を整えたり、風合い(※)を出す加工を行っています。常務取締役の貝沼和志さんにお話を伺いました。 ※ 風合い:ニットの柔らかさ、ハリなどのこと。肌触りにも影響する。起毛のニットがふんわりしているのも風合いの一つ。 カイヌマプレスの加工は、洗い、手アイロン、プレスの3つのチームに分かれて作業を行っていま

まるで絵画!!繊細な柄作り/有限会社嘉村工場

まずはヘッダーの画像をご覧ください。 絵画のように見えるこの画像。 実はこれニットで出来ています。 もちろんニットの上からプリントしているわけではありません。 様々な色の糸が編まれてこの柄が作られています。 今回はこのようなニットの繊細な柄作りを得意とする有限会社嘉村工場さん(以下、嘉村工場)に伺いました。昭和37年に創業し、昭和43年に法人化、現在の有限会社嘉村工場が誕生しました。現在はブランドからの委託を受け整理加工(風合いだし)以外の全ての工程を自社で行っています

来年の夏がとことん楽しみになる情報/有限会社桜井メリヤス工場

今回取材したのは五泉市村松でニットの製造を行う有限会社桜井メリヤス工場(以下、桜井メリヤス)。専務の桜井洋一さんにお話を伺いました。 桜井メリヤスはもともと昭和20年代前半から30年代まで担ぎ屋という今で言う卸売業を営んでおり、最初は着物の羽織である角巻を販売していました。その後、ニットの製造をスタートさせ、昭和38年11月1日に法人化。有限会社桜井メリヤス工場が誕生しました。 現在はOEM(他社ブランドから委託を受けての製造)を中心に事業を展開しており、若者向けのブラン

【レポート】GOSEN KNIT FES 2023(アンバサダー企画)

地域おこし協力隊の本間です。 11月18日(土)・19日(日)に開催されたGOSEN KNIT FES 2023。 ニットの一大産地である新潟県五泉市で毎年開催され、今年で9回目の開催となりました。 毎年11月20日、語呂合わせで「いいニット」の日に一番近い土日に行われています。工場を見学できるオープンファクトリーを中心に繊維科学教室、五泉高校生による謎解きゲーム「Gosen Knit Quest」や有志の企画チーム、ニットフェスアンバサダーによるクラフトマルシェなど企画盛

お客様のため、従業員のため、環境のため。/株式会社ナック

協力隊の本間です。 今回は五泉では珍しいニット一貫工場の株式会社ナックの社長、長谷川さんにお話を伺いました。 ナックさんは編立から整理加工、裁断、縫製、リンキング、仕上げ、アイロン、出荷まで全ての工程に対応することができる「ニット一貫工場」です。中でも洗いや整理加工を得意としており、様々なニット工場から編立が終わった生地が風合いを出すために集まってきます。洗いには巨大な洗濯機と脱水機が使われます。洗いには「素材の種類×溶剤の種類×温度×加工時間」で洗い方の種類に限りはありま